WEPP14  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
理研RIBFにおけるビームロスによる放射線検出器の開発
Development of new beam loss monitor for RIKEN RIBF
 
○志熊 良樹(理化学研究所、長岡技術科学大学),三宅 泰斗,奥野 広樹(理化学研究所),髙橋 一匡,佐々木 徹,菊池 崇志(長岡技術科学大学)
○Yoshiki Shikuma (RIKEN,Nagaoka University of Technology), Yasuto Miyake, Hiroki Okuno (RIKEN), Kazumasa Takahashi, Toru Sasaki, Takashi Kikuchi (Nagaoka University of Technology)
 
理研仁科加速器科学研究センターではRIBF高度化計画により重イオンビームの大強度化が検討されている。その際、サイクロトロンから重イオンビームを取り出す静電取り出しチャネル(EDC)に、ビームロスによる深刻な熱的損傷が生じることが懸念される。現在EDCのビームロスを観測するため、熱電対を用いたビームロスモニター(BLM)が採用されている。しかしながら、熱電対の応答時間ではビームロスによるEDCの融解時間を追従できないため、ビームインターロックシステムが機能する前にEDCが融解して加速器運転の不具合を引き起こす。そのため、ビームロスを即時観測可能な検出器として,放射線検出及び電気信号を駆使した新たなBLMとしてイオンチェンバーを開発した。熱伝導解析によりビームロスによるEDCが融解するまでの時間の評価と、粒子・重イオン輸送計算コードによるビームロスによる放射線量の解析に基づき設計・製作を行った。本発表では検出器の設計と性能の見積もりについて報告する。