WEPP12  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
コヒーレントチェレンコフTHz放射の高強度化に向けた光蓄積共振器の設計
Design of the optical cavity for the enhancement of coherent Cherenkov THz radiation
 
○蓼沼 優一,村上 達希,鷲尾 方一(早大理工総研),坂上 和之(東大光量子研),平 義隆(分子研),黒田 隆之助(産総研)
○Yuichi Tadenuma, Tatsuki Murakami, Masakazu Washio (WISE, Waseda Univ.), Kazuyuki Sakaue (UT-PSC), Yoshitaka Taira (UVSOR, IMS), Ryunosuke Kuroda (AIST)
 
チェレンコフ放射は媒質の屈折率と荷電粒子の速度に依存した角度に進行する放射であるため、進行方向に長いガウシアン分布を持つ電子バンチではコヒーレント放射が得られない。そこで、高周波偏向空洞を用いて電子線の傾きを高精度に制御し、その角度とチェレンコフ放射角を一致させることでコヒーレントチェレンコフ放射を生成する。コヒーレントとなる周波数は電子バンチの横方向のサイズに依存し、本研究ではTHz帯に焦点を当てる。また、生成したコヒーレントパルスの強度増幅のため2枚のミラーを用いた蓄積共振器の設計を行う。早稲田大学に設置されている電子銃では119 MHzで100バンチ程度までのマルチバンチ運転が可能であるため、共振器長を電子バンチの周期に合わせることで全パルスを同位相で蓄積させることが可能となる。ターゲット媒質には非晶性高分子であるTOPASを採用する予定であり、その際のチェレンコフ放射角はおよそ49度であるため、ビームラインと干渉することなく共振ミラーを設置することができる。本発表では、傾き電子線によるTHz帯コヒーレントチェレンコフ放射の生成実験、蓄積共振器の設計および増大率計算と今後の展望を報告する。