WEOT08  加速器制御  9月2日 講演会場2 17:50-18:10
加速器における MTCA 普及に向けて
Towards widespread use of MTCA in accelerators
 
○田村 文彦,吉井 正人,上窪田 紀彦,高橋 博樹(J-PARCセンター)
○Fumihiko Tamura, Masahito Yoshii, Norihiko Kamikubota, Hiroki Takahashi (J-PARC Center)
 
MTCA (MicroTCA) は加速器における高度な制御の次世代プラットフォームとして期待されている。現在広く用いられている VME よりも高速、大容量のデータ転送が可能なバックプレーン、モジュールなどがホットスワップ可能である高い保守性など、MTCA には利点が多い。KEK において LLRF 制御への適用がなされたのちに、世界の多くの加速器において MTCA は採用されている。日本国内の加速器でのMTCA の広がりには時間を要しているのが実情であるが、最近になり J-PARC RCS の LLRF 制御などの大規模な採用事例も増えてきた。本発表では、MTCA の採用事例を紹介するとともに、なぜ国内では MTCA の普及が遅れているのかについて考察を行なう。また、今後の MTCA 普及のための取り組みについて報告を行う。