THSP09  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
RCNPサイクロトロン施設の現状
Status of the RCNP cyclotron facility
 
○神田 浩樹,福田 光宏,畑中 吉治,関 亮一,森信 俊平,齋藤 高嶺,依田 哲彦,友野 大,中尾 政夫,鎌倉 恵太,田村 仁志,永山 啓一,安田 裕介,原 周平,Koay Hui Wen,森田 泰之,武田 佳次朗,原 隆文,大本 恭平,荘 浚謙,久松 万里子(阪大RCNP)
○Hiroki Kanda, Mitsuhiro Fukuda, Kichiji Hatanaka, Ryoichi Seki, Shunpei Morinobu, Takane Saito, Tetsuhiko Yorita, Dai Tomono, Masao Nakao, Keita Kamakura, Hitoshi Tamura, Keiichi Nagayama, Yusuke Yasuda, Shuhei Hara, Hui Wen Koay, Yasuyuki Morita, Keijiro Takeda, Takafumi Hara, Kyohei Omoto, Tsun Him Chong, Mariko Hisamatsu (RCNP, Osaka University)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)ではK140 AVFサイクロトロンとK400リングサイクロトロンを稼働しており、原子核物理学、加速器科学、情報科学、物性物理学、宇宙物理学、医学等に向けたビームの利用を推進している。ビーム強度をこれまでより10倍に増強する目的で、2019年2月に加速器運転を終了し、2020年度にかけてAVFサイクロトロン本体や付属機器類、施設の老朽化対策および性能の向上を目的とした集中メンテナンス、アップグレードを実施している。AVFサイクロトロンのアップグレードとしては大強度高品質一次ビームの供給を中心とし、近年需要の増えてきたRI製造能力の向上を図るとともに、ミューオンや中性子、RIビームといった二次粒子ビームおよび高分解能ビームの強度の増大を図る。施設のアップグレードとしては、大強度化するビームに対応した遮蔽増強や冷却能力の向上、RI排水施設の更新によるRI取扱い能力の向上を図る。 2019年度には施設関連の改修作業を終えた。AVFサイクロトロンのアップグレードは2020年度内に完了させるべく作業を進めており、2020年度末頃には更新作業と加速器のコミッショニングを実施しつつビーム供給を開始する予定である。この発表では、2019年度のサイクロトロン施設改修とAVFサイクロトロンアップグレードの現在の状況に関して報告を行う。