THSP06  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
東北大学電子光理学研究センター加速器施設の現状
Current status of accelerator facility in Research Center for Electron Photon Science, Tohoku University
 
○日出 富士雄,柏木 茂,鹿又 健,柴田 晃太朗,高橋 健,長澤 育郎,南部 健一,三浦 禎雄,武藤 俊哉,濱 広幸(東北大電子光)
○Fujio Hinode, Shigeru Kashiwagi, Ken Kanomata, Kotaro Shibata, Ken Takahashi, Ikuro Nagasawa, Kenichi Nanbu, Sadao Miura, Toshiya Muto, Hiroyuki Hama (ELPH, Tohoku Univ.)
 
東北大学電子光理学研究センターでは、1.3 GeV ブースター蓄積(BST)リングにおいて制動放射により生成した高エネルギーガンマ線を用いたクォーク・ハドロン核物理の研究をはじめ、60 MeV大強度電子線形加速器によるRI製造や放射核化学の研究、さらには50 MeV試験加速器 (t-ACTS) における超短パルス電子ビームの生成とこれによるコヒーレントテラヘルツ光源の開発研究などが進められている。RI製造用大強度線形加速器では長年の懸案であった旧型の熱電子銃陰極に対する代替品(EIMAC Y646B)の導入やターゲット照射システムの改善に取り組むことでビームパワーの更なる増強がなされている。また新たに極低運動量移行の電子弾性散乱による陽子半径測定を実施するためのビームラインの構築も進められており、間もなくコミッショニングが開始される予定となっている。これら加速器群の現状や今後の予定などについて報告する予定である。