THPP59  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
Puffin によるFEL共振器の完全同期長発振のシミュレーション
Puffin Simulations of FEL Oscillators Operated at the Perfectly Synchronized Optical Cavity Length
 
○羽島 良一(量研)
○Ryoichi Hajima (QST)
 
FEL共振器の完全同期長発振では数サイクルの極短FELパルスが得られることが実験とシミュレーションで確認されており、このようなパルスを利用したアト秒X線光源の開発が進んでいる。このようなFELのシミュレーションでは、一般的なFELシミュレーションで用いられる近似と平均化操作(エンベロープ近似、電子位相の平均化、アンジュレータ蛇行運動の平均化)が計算の信頼性と精度を損なう可能性が考えらえる。FELシミュレーショコードPuffinは、上記の近似と平均化操作によらない “unaveraged code” であり、数サイクルFELのシミュレーションに有用なツールとなりうる。本報告では、Puffinを使ったFEL共振器シミュレーションの概要を紹介し、完全同期長発振の計算を行う際に注意すべき点を考察する。 本研究は文部科学省の光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP、JPMXS0118070271)によるものである。