THPP57  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
日本大学LEBRAにおけるコヒーレントエッジ放射源の開発
Development of coherent edge radiation source at LEBRA in Nihon University
 
○境 武志(日大量科研),清 紀弘(産総研),早川 恭史,住友 洋介,早川 建,田中 俊成,野上 杏子,高橋 由美子(日大量科研),岡崎 大樹,黒澤 歩夢,斉藤 広斗,廣原 匠(日大院理工)
○Takeshi Sakai (LEBRA, Nihon University), Norihiro Sei (AIST), Yasushi Hayakawa, Yoske Sumitomo, Ken Hayakawa, Toshinari Tanaka, Kyoko Nogami, Yumiko Takahashi (LEBRA, Nihon University), Hiroki Okazaki, Ayumu Kurosawa, Hiroto Saito, Takumi Hirohara (CST, Nihon University)
 
 日本大学電子線利用研究施設LEBRAでは、高エネルギー加速器研究機構と産業技術総合研究所との共同研究により加速器の高度化をすすめ、FELとパラメトリックX線放射(PXR)、テラヘルツ波(THz)光源開発、共同利用を行っている。2017年度からFELアンジュレーター下流側に設置している45度偏向電磁石で発生させたTHz領域のコヒーレントエッジ放射(CER)光源開発を進めている。発生したCERの取り出しには穴あきのミラーを用いており、FELの発振状態を妨げることなく取り出すことが可能な光学系となっている。さらに大きな特徴として、FELとTHz輸送光路にITO蒸着ミラー(酸化インジウムスズ蒸着ミラー)をもちいることで、FELビームラインへ重畳し、FELとTHzの同時輸送が可能な輸送光学系となっている。穴あきミラーをトロイダルミラーへ改良し、ビームプロファイル計測用のカメラを導入し、常時立ち入り可能なユーザー実験室への輸送試験を始めている。本発表ではLEBRAにおけるFELラインでのCER光源開発状況、各測定結果に関して報告する。