THPP45  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
J-PARC加速器用イグナイトロン代替半導体スイッチの開発
Development of ignitron alternative semiconductor switch for J-PARC accelerator
 
○小野 礼人,高柳 智弘,植野 智晶,堀野 光喜,山本 風海,金正 倫計(J-PARC/JAEA)
○Ayato Ono, Tomohiro Takayanagi, Tomoaki Ueno, Koki Horino, Kazami Yamamoto, Michikazu Kinsho (J-PARC/JAEA)
 
大電流・高電圧の放電スイッチとして、イグナイトロンがある。J-PARCでは、LINACの加速器用高周波源で使用するクライストロン電源のクローバー装置にイグナイトロンスイッチを用いている。このイグナイトロンは、世界的に使用が制限されている水銀を使用しており、将来的に製造中止が見込まれる。そこで、MOSゲートサイリスタを用いたイグナイトロン代替用半導体スイッチを開発している。クローバー装置として使用するためには、120kV、40kA、50usの動作出力が必要である。1枚当たり、3kV、40kA、50usの動作出力を実現するオーバル型基板モジュールを開発した。このオーバル型基板モジュール4枚を4直列で接続し、12kV、40kAの動作出力を確認したので、その出力試験結果について報告する。最終的には、本基板モジュールを40枚積み重ねて120kV、40kAを出力する。