THPP31  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
KEK-STFにおけるTESLA型9セル超伝導空洞の性能評価
Vertical test results of TESLA 9-cell superconducting cavities at KEK-STF
 
○片山 領,梅森 健成,加古 永治,道園 真一郎,許斐 太郎,井藤 隼人,荒木 隼人(高エネルギー加速器研究機構)
○Ryo Katayama, Kensei Umemori, Eiji Kako, Shinichiro Michizono, Taro Konomi, Hayato Ito, Hayato Araki (KEK)
 
2019年初旬からKEK-STFにて二台の1.3 GHz TESLA型空洞に対する縦測定試験による性能評価を行なっている。両空洞は二台ともRRR > 300 の fine grain のニオブ材を用いて TESLA 型空洞として製作されている。片方には750度3時間のアニールが、もう片方には900度3時間のアニールが施されている。空洞の清浄化と平滑化の努力を積み重ねた結果、最終的に両空洞とも標準的な電解研磨レシピを施した後の空洞性能として 2x10^10 の高い Q 値と 36 MV/m 以上の高い加速電界を達成することができた。その後、両空洞に海外研究機関で空洞性能を向上させる効果があると報告されている前処理を施した状態で縦測定試験を実施した。75度4時間の低温ベーキング、低温下での電解研磨処理、温度差をつけた状態での空洞の急速冷却がそれである。本研究では上記の縦測定試験の結果について報告する。