THPP30  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
低コスト化を目指したニオブ材を用いた9セル空洞の開発
Investigation of 9-cell cavity made of low cost Nb material
 
○道前 武,渡邉 勇一,梅森 健成(KEK)
○Takeshi Dohmae, Yuichi Watanabe, Kensei Umemori (KEK)
 
超伝導空洞製造の製造コストの削減は、超伝導空洞の一般応用や大量生産に向けた大きな課題である。KEKの空洞製造技術開発施設(CFF)ではこれまでニオブを用いた超伝導空洞の製造を行っており、現在は空洞製造コスト削減に材料の観点から取り組んでいる。材料コスト削減を目的としてlarge grain(LG)材と呼ばれる、ニオブを溶解して出来たインゴットを直接スライスしたニオブ板を空洞のセルに用いて空洞製造を行っている。LG材は通常ニオブの板材を製造する際の鍛造・圧延の工程をスキップしているため、材料コストを削減することが可能である。本研究ではこのLG材を用いて9セル空洞2台を製造しその性能評価を行った。本発表では、製造工程や性能評価結果について報告する。