THPP26  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
J-PARCシンクロトロン、RF電源制御機器の更新とアップグレード
Replacement and upgrade of RF power supply control devices in J-PARC synchrotrons
 
○古澤 将司,大森 千広,杉山 泰之,原 圭吾,長谷川 豪志,吉井 正人(KEK/J-PARC),島田 太平,田村 文彦,野村 昌弘,山本 昌亘(JAEA/J-PARC)
○Masashi Furusawa, Chihiro Ohmori, Yasuyuki Sugiyama, Keigo Hara, Katsushi Hasegawa, Masahito Yoshii (KEK/J-PARC), Taihei Shimada, Fumihiko Tamura, Masahiro Nomura, Masanobu Yamamoto (JAEA/J-PARC)
 
現在、J-PARCシンクロトロンRFでは、経年劣化が懸念されるRF電源制御盤の内部機器を更新している。その内、製品販売と修理対応が終了した機器は、互換可能な最新機種へアップグレードする予定である。各機器の更新手順は、加速器運転日程との調整、および更新によるRFシステム全体への効果を考慮しながら計画した。初めに、電源制御PLCのCPUモジュールは、使用期間が製品寿命を超過し、近々の故障が懸念される。このモジュールを新機種に更新した場合、プログラム処理時間が約50%短縮され、インターロック信号を高速化できる。このためモジュール全機種を一斉に換装する計画を立て、2019年7月にMRの全RF電源のモジュールを新機種に換装した。2020年夏にRCS の全電源のモジュールを換装する予定である。次に、電源操作用の据付タッチパネルについては、近年液晶画面の故障が頻発している。新旧機種の比較では各種性能は向上したものの、機器更新によって電源自体の性能向上に直接繋がるとは言い難い。このため更新作業は、故障した旧機種から随時新機種に換装する計画を立てた。本発表では、上記を含む今年度までのRF電源制御機器の更新作業の詳細、実施状況について報告する。