THPP11  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
パルス大強度相対論的電子ビーム照射による動物プランクトンの活性度解析の検討
Study on activation analysis of zooplankton by irradiation of Pulsed Intense Relativistic Electron Beam
 
○佐々木 千尋,高橋 一匡,佐々木 徹,菊池 崇志(長岡技科大),本田 匠(電中研),今田 剛(新工大,長岡技科大・極限センター)
○Chihiro Sasaki, Kazumasa Takahashi, Toru Sasaki, Takashi Kikuchi (NUT), Takumi Honda (CRIEPI), Go Imada (NIIT, NUT-EDI)
 
近年、バラスト水に含まれるプランクトンなどの外来種による生態系への影響が問題となっている。現在薬剤を用いたプランクトン処理は存在するが、薬剤による二次汚染などが課題となる。このため、薬剤による二次汚染を処理する工程が増すことやコストが問題となっている。また、濾過や熱処理などの方法あるが、濾過では小さいプランクトンの除去が難しいこと、熱処理では一部の熱に強い卵などがいることが課題である。そのため、本研究ではパルス大強度相対論的電子ビーム(PIREB: Pulsed Intense Relativistic Electron Beam)を用いた方法を検討する。先行研究にて、PIREBを用いることで動物プランクトン(アルテミア)の処理が可能なことが確認されている。しかし、現在用いられている生死のみを確認する方法ではアルテミアがどの程度不活化(死亡または生存活動が望めない状態)できるかの評価が不十分である。そのため、本研究ではPIREBを照射したアルテミアの幼体と未照射のアルテミアの幼体の比較を行い、不活化の程度を調べることを目的とした。活性度の評価方法として、アルテミアが動いている様子を撮影し、その動画を解析することを検討した。活性度の評価は、スマートフォンのカメラで撮影した動画を格子状に区切り1コマごとにアルテミアの位置を比較することで移動量を算出し、照射したアルテミアと照射していないアルテミアの解析結果を比較することで算出する方法を検討した。