HGKP04  常設ポスター  9月2日-4日 ポスター会場 10:30-15:10
高熱負荷加速器材料としての超耐熱高靭性タングステンの開発
Development of Toughened Fine-Grained Recrystallized Tungsten for high-heat-load device in accelerators
 
○牧村 俊助,栗下 裕明(KEK, J-PARC),新倉 高一,尾ノ井 正裕,鄭 憲採,石崎 博之,木村 惇郎(金属技研),猪爪 正志,松本 康裕(サンリック),阪本 辰顕,大藤 弘明(愛媛大),能登 裕之(核融合研)
○Shunsuke Makimura, Hiroaki Kurishita (KEK, J-PARC), Kouichi Niikura, Masahiro Onoi, Hun-chea Jung, Hiroyuki Ishizaki, Atsuo Kimura (MTC), Masashi Inotsume, Yasuhiro Matsumoto (Sunric), Tatsuaki Sakamoto, Hiroaki Ofuji (Ehime Univ.), Hiroyuki Noto (NIFS)
 
タングステンは、高い密度、高融点の観点から高熱負荷加速器材として期待されているが、融点(3420℃)より遥かに低い再結晶温度(1200℃)に晒された後に室温で脆くなる再結晶脆化や陽子・中性子照射によって脆くなる照射脆化といった致命的な欠点を持っており、ビームによる昇温・降温の繰り返しで破損してしまう。これらの脆化現象によって受け入れ可能なビーム強度は大きく制限されている。 東北大で開発された超耐熱高靭性タングステン合金は、1650℃に加熱後でも室温で延性を示すなど圧倒的に高い性能を持つことが既に実証されている。KEKでは金属技研株式会社、サンリック株式会社、愛媛大学、核融合研との共同研究によって、その技術を継承し、更に高性能なタングステン合金の開発を進めている。 本発表では、超耐熱高靭性タングステンの開発状況に関して報告する。