FRSP03  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
放医研サイクロトロン施設の現状報告
Status report of NIRS cyclotron facility
 
○北條 悟,涌井 崇志,片桐 健,杉浦 彰則(量研機構 放医研),岡田 高典,立川 裕士,山口 道晴(加速器エンジニアリング),白井 敏之(量研機構 放医研)
○Satoru Hojo, Takashi Wakui, Ken Katagiri, Akinori Sugiura (QST NIRS), Takanori Okada, Yuji Tachikawa, Michiharu Yamaguchi (AEC), Toshiyuki Shirai (QST NIRS)
 
量⼦科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(放医研)のサイクロトロン施設では、放射性同位元素の製造を主⽬的とした2台のサイクロトロンが稼働している。1台は、1974年に運転を開始したNIRS-930サイクロトロンで、もう1台は、1994年に運転を開始したPET診断⽤核種製造専⽤のHM-18サイクロトロンである。NIRS-930は、放射性同位元素の製造以外に物理実験や⽣物実験等にも利⽤されており、2019年度の総運転時間は1688時間であった。故障による停⽌時間は32時間で、その主な要因としては、電⼒管⽤⾼圧電源の故障による停⽌があった。また、HM-18の総運転時間は1547時間であった。故障による停⽌時間はなく、順調な供給を行うことができた。本発表では、放医研のサイクロトロン施設の利⽤状況や運転状況等について報告する。