FRPP60  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
コンパクトERLの高出力赤外FEL運転に向けた運動量アクセプタンス改善の検討
Study on improvement of momentum acceptance for high-power IR-FEL operation at cERL
 
○中村 典雄,谷本 育律,東 直,原田 健太郎,島田 美帆,上田 明,加藤 龍好(高エ研)
○Norio Nakamura, Yasunori Tanimoto, Nao Higashi, Kentaro Harada, Miho Shimada, Akira Ueda, Ryukou Kato (KEK)
 
コンパクトERL(cERL)の赤外FELの運転が6月から本格的に始まる予定である。FELの発振が効率的に起きるとビームの運動量広がりが格段に大きくなり、運動量分散を持つアーク部やダンプラインの運動量アクセプタンスを越えることでビームロスにつながる可能性がある。特にcERLのエネルギー回収の利点を活かした高い平均電流での運転を行ってFELの高出力化を目指す場合、放射線の観点から赤外FEL下流のcERLの運動量アクセプタンスを広げてビームロスを極力抑え込むことが要求される。本発表ではエネルギー回収運転でのcERLの運動量アクセプタンスとそれを改善するための検討について報告する。