FRPP50  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
RCNPにおける高輝度陽子源の開発
Development of high-brightness proton source at RCNP
 
○大本 恭平(阪大RCNP),福田 光宏,依田 哲彦,神田 浩樹,中尾 政夫,安田 祐介,友野 大,鎌倉 恵太,森信 俊平,齋藤 高嶺,畑中 吉治,田村 仁志,永山 啓一,Koay Hui Wen,森田 泰之,武田 佳次朗,原 隆文,荘 浚謙,久松 万里子(大阪大学RCNP)
○Kyohei Omoto (RCNP, Osaka University), Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Masao Nakao, Yusuke Yasuda, Dai Tomono, Keita Kamakura, Shunpei Morinobu, Takane Saito, Kichiji Hatanaka, Hitoshi Tamura, Keiichi Nagayama, Hui Wen Koay, Yasuyuki Morita, Keijiro Takeda, Takafumi Hara, Tsun Him Chong, Mariko Hisamatsu (Osaka University RCNP)
 
RCNP(大阪大学核物理研究センター)のAVFサイクロトロンは、現在アップグレードを実施中である。このアップグレードの主な目的の一つは、陽子ビームの強度の増強である。ビーム強度は現行の10倍を目指しており、この実現によって、ミューオン科学、中性子照射やRI製造などといった基礎科学から産業利用や医学利用などの研究が飛躍的に発展することが期待される。このAVFサイクロトロンのアップグレードの一環として、陽子源の高輝度大強度化を目指す。サイクロトロンのビーム増強のためには、ビーム強度の増強だけではなく、サイクロトロンの入射アクセプタンスにマッチした低エミッタンスの陽子ビームを陽子源から供給する必要がある。それを実現させるため、陽子源の加速電圧を従来の15kVから50kVに上げて、低エミッタンス化と高強度化を目指す。陽子源で生成される陽子ビームの強度の加速電圧依存性についてビーム軌道シミュレーションコードIGUNを用いて解析し、最適な陽子源の引き出し電極構造を決定する。この陽子源は、マイクロ波導入部、プラズマ生成部、イオン引き出しの電極部などから構成される。今回は、インピーダンス整合を取るためのマイクロ波の導波管、プラズマ生成のチェンバー、イオン引き出しのための電極の形状や構成をシミュレーションなどを用いて検討した。