FRPP42  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
J-PARCハドロン実験施設におけるセミリモート型ベローズダクトの開発
Development of a bellows duct with a semi-remote handling system at J-PARC Hadron Facility
 
○渡邉 丈晃,上利 恵三,秋山 裕信,青木 和也,家入 正治,加藤 洋二,倉崎 るり,里 嘉典,澤田 真也,高橋 仁,田中 万博,豊田 晃久,広瀬 恵理奈,皆川 道文,武藤 史真,森野 雄平,山野井 豊(KEK)
○Hiroaki Watanabe, Keizo Agari, Hironobu Akiyama, Kazuya Aoki, Masaharu Ieiri, Yohji Katoh, Ruri Kurasaki, Yoshinori Sato, Shinya Sawada, Hitoshi Takahashi, Kazuhiro Tanaka, Akihisa Toyoda, Erina Hirose, Michifumi Minakawa, Fumimasa Muto, Yuhei Morino, Yutaka Yamanoi (KEK)
 
J-PARCハドロン実験施設では、30GeVに加速された陽子ビームを使用して生成されるK中間子等の2次粒子を利用したバラエティーに富んだ原子核・素粒子実験を遂行している。2019年度には陽子ビームの1部をスロープ区間にて分岐して原子核実験等に利用するHigh-Pビームラインの建設が完了し、 2020年度にビーム取り出しに成功している。このビームの分岐にはランバートソン型電磁石を利用しており、 磁極へ陽子ビームの一部が必ず当たる光学となるため、分岐部近傍ではある程度の放射化が避けられない。そこで作業者の被ばくを低減する目的で、真空ダクト間の接続部で使用するセミリモート型ベローズダクトの開発を行った。 特に本開発においては、2.1度傾斜のあるスロープ区間であること、 ビーム分岐直後でかつ鉄遮蔽体などもあり使用可能な空間が限られていること、またクレーンによる鉛直方向への着脱となる取り合いからベローズの伸縮長を大きく取る必要性などの 制約や要求事項を満たせるよう設計検討を行った。 本発表では、セミリモート型ベローズダクトの設計および実機による試験結果などについて報告を行う。