FRPP37  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
J-PARC 3GeVシンクロトロン高周波加速空胴用金属磁性体コアの形状変化の測定
Measurement of deformation of inner diameters of MA cores of RF-cavities of J-PARC 3 GeV synchrotron
 
○島田 太平,山本 昌亘,田村 文彦,野村 昌弘(原子力機構),大森 千広,原 圭吾,長谷川 豪志,杉山 泰之,古澤 将司,吉井 正人(高エネ研)
○Taihei Shimada, Masanobu Yamamoto, Fumihiko Tamura, Masahiro Nomura (JAEA), Chihiro Ohmori, Keigo Hara, Katsushi Hasegawa, Yasuyuki Sugiyama, Masashi Furusawa, Masahito Yoshii (KEK)
 
J-PARC 3GeV シンクロトロン高周波加速空胴では、必要な加速電圧を発生させるために216枚の金属磁性体コアを使用している。2007年10月のシンクロトロンの運転開始後しばらくしていくつかのコアに座屈が発生した。特定の製造プロセスを経たコアに座屈が起きやすいことはすでに明らかになっており、座屈の起きにくい製造プロセスのコアへの置き換えが進んでいる。ところで、運転に使用しているコアは、メンテナンス期間を利用して機会あるごとにドーナツ状のコアの内面形状を計測している。座屈を起こしやすい製造プロセスを経たコアは、座屈に至らない場合でもドーナツ状のコアの内側が真円から大きく歪んでいることがわかっている。これまでに多くのコアのに対し、1年以上の運転期間を経てその内面形状がどのように変化したか測定した。さらに、今回、テストベンチにおける短時間の繰り返しの気中加熱実験の前後においてもコアの内面形状の測定を行った。コアの変形が短期的、長期的にどのように進んだかについて議論する。