FRPP23  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
RCNP加速器制御系更新とEPICSの部分的導入
Updating of control system and partial introduction of EPICS at RCNP
 
○依田 哲彦,神田 浩樹,福田 光宏(大阪大学核物理研究センター)
○Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Mitsuhiro Fukuda (RCNP, Osaka Univ.)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では現在、K140 AVFサイクロトロンの改造を中心としたサイクロトロン施設の更新が実施されている。AVFサイクロトロンの更新では、加速電極をシングルディーからツーディーに変更する改造、トリムコイルの新規入れ替え、軸入射ラインの新規製作、真空度向上を目指した真空箱改造と廃棄システムの刷新などが行われている。これに伴い、新しく導入される機器制御の追加や、老朽化の懸念がある約50年来使用されてきたリレー制御盤のPLC化などの制御システムの更新を実施している。この制御システム更新の機会に並行して、将来的にEPICSフレームワークの制御システムに移行することを見据えた、各種テストを実施している。現在SCADAシステムを基本としてサイクロトロンの制御が行われているが、EPICSに移行することにより将来、システム拡張をする際に作業が容易になることを期待している。また、ビームスポット画像などの多様な診断系データと運転パラメータのデータの組み合わせから、機械学習による運転の最適化を進められる仕組みを構築することも考慮している。講演ではこれらの制御系更新の現状について詳しく述べる。