FRPP16  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
カーボンナノチューブワイヤーを用いたビームプロファイル測定試験(4)
Beam profile measurement using Carbon Nanotube Wires (4)
 
○宮尾 智章(KEK J-PARC)
○Tomoaki Miyao (KEK J-PARC)
 
J-PARCリニアックではピークビーム電流50mAで運転しており、3GeVシンクロトロンから1MW以上の出力を目指している。これを実現するには、ビームプロファイル測定を基にした電磁石のチューニングが重要であり、ビームからの負荷によるビーム診断系への影響を考慮する必要がある。この一つとして、鋼鉄の100倍以上の引張強度を持ち、電気伝導度は銅、銀などの金属以上の高さを有し、熱的に無酸素状態で3000℃まで耐えられる物質として知られているカーボンナノチューブ(CNT)に着目し、ビーム試験を実施している。本発表では、最大ピークビーム電流67mAでの3MeVの負水素イオン(H-)ビームでビームプロファイル測定を行い、問題なく測定できていることを確認した。さらに、ビームエネルギーの依存性に関する結果についても報告する。