FRPP02  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
J-PARCメインリングビームダンプシステムの構成と現状
Design and Status of Current Beam Dump System in J-PARC Main Ring
 
○冨澤 正人,橋本 義徳,魚田 雅彦,沼尻 正晴(高エネルギー加速器研究機構)
○Masahito Tomizawa, Yoshinori Hashimoto, Masahiko Uota, Masaharu Numajiri (KEK)
 
J-PARCメインリング(MR)は、速い取り出しビームを利用するニュートリノ実験施設と遅い取り出しビームを利用するハドロン実験施設へ、それぞれ約500kW、50kWの30GeV陽子ビームを供給している。MRのビームスタディー、利用運転中のビームアボート時のために、容量7.5 kWのビームダンプが利用されている。このビームダンプはトンネル躯体に埋め込まれており、強制冷却は行っていない。2008年のMR稼働以降現在に到るまで、とくにトラブルもなく稼働を続けている。しかしながら、今後のビーム強度増強に伴ってダンプの容量をアップグレードする検討がニュートリノGの協力のもの開始された。本報告の目的は、このアップグレードも視野におきながら、現在のビームダンプの設計指針、構造、設計性能、運転現状を明確にしておくことである。