FROT04  ビームダイナミクス/電子加速器  9月4日 講演会場2 16:00-16:20
ライナックの大電流マルチバンチ加速におけるビーム負荷補償と調整法
Beam-loading compensation and commissioning method for a linac with a high beam current multi-bunch acceleration
 
○栗木 雅夫,リプタック ザカリー,金野 舜,高橋 徹(広大院先進理工),大森 恒彦(高エネ研素核研),横谷 馨(高エネ研加速器),浦川 順治(高エネ研国際),福田 将史(高エネ研加速器)
○Masao Kuriki, Zachary Liptak, Shun Konno, Tohru Takahashi (Hiroshima University ADSE), Tsunehiko Omori (KEK IPNS), Kaoru Yokoya (KEK AL), Junji Urakawa (KEK International D.), Masafumi Fukuda (KEK AL)
 
リニアコライダーは線形加速器による電子・陽電子コライダーである。リングコライダーに比べて、低いビーム電流で大きなルミノシティを実現するのが特徴であるが、ビームは衝突点を一回しか通過しないため、ビーム電流=加速電流である。そのため、大量のビーム生成が必要であり、とくに大量の陽電子(一秒あたり2e+14個)の生成である。国際リニアコライダーでは電子ドライブ方式、アンジュレーターからのガンマ線を利用する方式が検討されているが、電子ドライブ方式では陽電子標的直下の定在波型加速器において1Aを超える大きなビーム負荷電流が発生する。本発表では、その抑制方法と、大電流のマルチバンチ加速を実現するための調整方法について検討する。