WEPI043  ハドロン加速器  7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
J-PARC RCSビームコミッショニングの進捗報告:1 MW以上のビーム出力の実現に向けた取り組み
Recent progress of the J-PARC RCS beam commissioning and operation: efforts to realize a higher beam power beyond 1 MW
 
○發知 英明,原田 寛之,林 直樹,金正 倫計,岡部 晃大,サハ プラナブ,菖蒲田 義博,田村 文彦,山本 風海,山本 昌亘,吉本 政弘(原子力機構・J-PARCセンター)
○Hideaki Hotchi, Hiroyuki Harada, Naoki Hayashi, Michikazu Kinsho, Kota Okabe, Pranab Saha, Yoshihiro Shobuda, Fumihiko Tamura, Kazami Yamamoto, Masanobu Yamamoto, Masahiro Yoshimoto (J-PARC, JAEA)
 
J-PARC RCSは、昨年の7月に、コンマ数%という極限まで低減されたビーム損失で設計出力1 MWの連続ビーム加速を達成した。この成功を踏まえ、現在、RCSでは、1 MW以上のビーム出力の実現に向けたビーム試験を精力的に展開しているところである。当面の目標は、入射ビームのパルス長とピーク電流値を増強して、最大1.5 MW相当の大強度ビーム加速を実現することである。本発表では、昨年の10月と12月に実施した1.2 MW相当の入射・加速試験結果、特に、その際に出現したビーム損失の発生メカニズムやその低減のために行った一連の取り組みに焦点を当てて報告する。