WEPI028  ビーム診断・ビーム制御  7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
J-PARC主リングSX運転のデバンチプロセスでの縦方向のショットキ-信号
Schottky signal during longitudinal debunching process at J-PARC MR SX
 
○吉井 正人,杉山 泰之,外山 毅,大森 千広(高エネルギー加速器研究機構 J-PARCセンター),田村 文彦,野村 昌弘(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター),原 圭吾,長谷川 豪志,古澤 将司,森田 裕一(高エネルギー加速器研究機構 J-PARCセンター),島田 太平(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター)
○Masahito Yoshii, Yasuyuki Sugiyama, Takeshi Toyama, Chihiro Ohmori (KEK/J-PARC), Fumihiko Tamura, Masahiro Nomura (JAEA/J-PARC), Keigo Hara, Katsushi Hasegawa, Masashi Furusawa, Yuichi Morita (KEK/J-PARC), Taihei Shimada (JAEA/J-PARC)
 
J-PARC MR SX運転では99.5%の高い取出効率で50kWを越えるビームをハドロン実験に供給している。粒子数5.5x10^13pppに及ぶ大強度陽子ビームは30GeVのTopエネルギーまで加速された後、RF offによるデバンチプロセスを経て3次共鳴取出が行われる。SXに於けるビームの性質、取り出し効率は、電子雲に起因するtransverse instabilityの抑制が鍵であり、入射時の縦方向位相空間へのオフセット入射やデバンチング過程でのtransverse RFによる抑制手法により、instabilityを回避している。今回、壁電流モニターのspectrum解析からschottky signalを観察し、30GeV デバンチング過程でのビーム運動量の拡がりを観測した。この手法の確立は、ビーム不安定性の解明とその抑制、SXビームの再現性向上に役立つと期待できる。