WEPI009  ビームダイナミクス  7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
大強度低エネルギー重陽子ビームのための中性化解析
Analysis of neutralization for high intensity low energy deuteron beam
 
○佐古 貴行,大崎 一哉,毎田 充宏(東芝エネルギーシステムズ),下崎 義人,平田 洋介,春日井 敦(量研/六ヶ所)
○Takayuki Sako, Kazuya Osaki, Mitsuhiro Maida (Toshiba Energy Systems), Yoshito Shimosaki, Yosuke Hirata, Atsushi Kasugai (QST/Rokkasho)
 
日欧の国際共同プロジェクトとして国際核融合材料照射施設の工学実証・工学設計活動(IFMIF/EVEDA)が実施されている。量研機構六ヶ所研では原型加速器(LIPAc: Linear IFMIF Prototype Accelerator)のコミッショニングを進めている。LIPAcは、125mAの大電流重陽子ビームを9MeVまで加速するものである。イオン源と高周波四重極線形加速器(RFQ)の間に設置されている低エネルギービーム輸送系(LEBT)では、大電流ビーム起因の空間電荷効果がビーム輸送に大きな影響を与える。そのため、中性ガスの導入による空間電荷効果の緩和が試みられているが、一般的にビーム軌道計算コードには空間電荷の緩和(中性化)効果を定量的に計算する機能がない。今回、粒子軌道計算コードWarpへの断面積ベースの空間電荷緩和モデルの組み込みおよびビーム挙動の解析を開始した。本発表において進捗を報告する。