WEPH033  電磁石と電源  7月31日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
磁場強度調整可能な永久磁石型偏向磁石の開発 (3)
Development of magnetic field adjustable permanent magnet dipole (3)
 
○目黒 和幸(岩手県工業技術センター),菊地 晋也(株式会社サンアイ精機),今 健一(いわて産業振興センター),松本 教之(高エネルギー加速器研究機構)
○Kazuyuki Meguro (IIRI), Shinya Kikuchi (SunAi), Kenichi Kon (IIPC), Noriyuki Matsumoto (KEK)
 
大型放射光施設の高輝度化計画や国際リニアコライダー(ILC)計画において、建設コストおよび運転コストの削減は重要な課題である。その一つの策として、加速器の運転時に常時大電力を要する電磁石コイルに替わり永久磁石をベースとした磁気回路を採用することが各所で検討されている。永久磁石ベースの磁気回路を用いることで、運転時の消費電力が大幅に削減されるだけでなく、電源や冷却設備およびそれらのケーブルや配管などの建設コストも削減できるメリットがある。我々は、複数の永久磁石を内蔵した磁気回路において機械的動作によって磁石の配列を切り替えることで磁場強度を調整可能な磁気回路を考案した。本発表では、永久磁石型偏向磁石の設計および試作機の評価結果について報告する。