WEPH014  真空  7月31日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
SRILACにおけるNEGポンプを用いた差動排気システム
Non-evaporable getter-based differential pumping system for SRILAC
 
○今尾 浩士,上垣外 修一,坂本 成彦(理研仁科センター)
○Hiroshi Imao, Osamu Kamigaito, Naruhiko Sakamoto (RIKEN Nishina center)
 
理研仁科加速器研究センターでは超重元素研究(119番以上の新元素の発見など)をより強力に推進すべく、超電導線形加速器(SRILAC)によってイオンビームを大強度化・高エネルギー化する計画を進めてきた。SRILACにおいては超電導加速空洞そのものの研究開発と共に、必要な真空の圧力やパーティクル環境が全く異なる既存の線形加速器(RILAC)とビーム輸送系内への設置とその運用方法が未知の挑戦課題となる。我々はSRILACの上下流の常温領域に配置し、環境の違いを緩和するための差動排気系の開発を行った。非蒸発型ゲッター(NEG)ポンプを主として用いた3段階の差動排気により直径40 mmのビームアパーチャを確保しつつ、僅か75 cmの領域で既存BT系の圧力(10^-5-10^-6 Pa)から超電導空洞に必要な超高真空(<10^-8 Pa)への接続を実現する。パーティクルの飛散を抑え、除去するための静電集塵機と不測の事態から装置を保護する速断バルブを有している。本学会では装置の概要と性能試験の結果について発表する。