WEPH011  LLRF  7月31日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
KEK STF-2 加速器のLLRF制御系の状況
Status of low-level rf control system for STF2 accelerator at KEK
 
○松本 利広(KEK/総研大),荒川 大,片桐 広明(KEK),チュウ フェン,松本 修二,三浦 孝子(KEK/総研大),矢野 喜治(高エネ研)
○Toshihiro Matsumoto (KEK/SOKENDAI), Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri (KEK), Feng Qiu, Shuji Matsumoto, Takako Miura (KEK/SOKENDAI), Yoshiharu Yano (KEK)
 
KEKの超伝導RF試験施設(STF)棟では、国際リニアコライダー(ILC)の実現に向けて超伝導空洞を用いた線形加速器(STF2加速器)の開発・構築を進めており、2019年2月から3月にかけて初めてのビーム試験が行われた。このSTF2加速器は、3台の運転周波数1.3GHz、繰り返し5Hz、RFパルス幅1~1.65msの高周波源を持ち、常伝導のRF電子銃空洞、2台の超伝導空洞、8台の超伝導空洞へマイクロ波を供給する構成となっている。これら高周波源は、デジタル信号処理のよるフィードバック制御を実装した低電力RF(LLRF)系を持ち、空洞内の加速電場の振幅・位相を一定にすることで安定なビーム運転を実現している。 本発表では、STF2加速器での安定なビーム試験のために構築したLLRF制御系について報告を行う。