WEPH003  加速器制御  7月31日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
Raspberry Piを用いたCAMAC制御システムの開発
Development of CAMAC control system using Raspberry Pi
 
○田丸 哲也(関東情報サービス(株)),内藤 孝(高エネルギー加速器研究機構),坂入 崇(アイワックサービス)
○Tetsuya Tamaru (Kanto Information Service (KIS)), Takashi Naito (High Energy Accelerator Research Organization (KEK)), Takashi Sakairi (Iwac Service)
 
KEKの先端加速器試験施設(ATF)では加速器制御にCAMACが使われており、50台を超えるCAMACクレートは、Lecroy社製5211A光リンクを用いたシリアル通信で接続されている。このシステムは1990年代に構築された古いもので、光リンクの安定性に問題があり、しばしば運転に支障をきたす事があった。それに代わるものとして、Linuxを搭載したネットワーククレートコントローラー(東陽テクニカ社製CC/NET)があるが、すでに生産中止となっている。そこで高機能かつ安価で小型なRaspberry Piに注目し、Raspberry Piを用いたCAMAC制御システムを開発し、ATFの制御を(一部のCC/NETを除き)全て置き換えた。本発表ではATF制御に関する現状と今後の展望を報告する。