WEPH002  加速器制御  7月31日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
F3RP71を使用したSuperKEKBにおける真空制御
Vacuum control system based on F3RP71 for SuperKEKB.
 
○芳藤 直樹(東日本技術研究所),石橋 拓弥,小田切 淳一,佐々木 信哉,中村 達郎,照井 真司(高エネ研),中村 卓也(三菱電機システムサービス)
○Naoki Yoshifuji (East Japan Institute of Technology Co., Ltd.), Takuya Ishibashi, Jun-ichi Odagiri, Shinya Sasaki, Tatsuro Nakamura, Shinji Terui (KEK), Takuya Nakamura (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.)
 
現在SuperKEKBは本格的な物理解析のためのデータ取得となるPhase3コミッショニング中である。SuperKEKBにおける制御システムは、制御ソフトウェアツールキットであるEPICSを利用して構築している。同制御システムでは、横河電機社製FA-M3コントローラ(PLC)が多用されている。FA-M3にはLinuxをOSとしたCPUモジュールであるF3RP61があり、IOCとして利用する事が可能である。このIOCを使用している制御システムのうちの1つに真空制御システムがある。真空制御システムでは、より高度な制御を求められるPhase3への移行に伴い、モニタする信号点数の追加と制御アプリケーション機能の追加が必要になった。その結果、アプリケーション実行に必要なF3RP61のハードウェア資源の不足が生じた。そのためPhase3では、今後の更なるモニタ点数の追加や制御アプリケーション機能の追加にも耐えられるよう、F3RP61より高性能な後継機であるF3RP71に置換えることにした。試験的にF3RP71を真空制御システムに1台導入し、動作状況を監視しているが、現在までの運転の結果、安定して動作している。 本稿ではF3RP71の真空制御システムでの実運用における使用実績について報告する。