THPI024  レーザー  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
京都大学中赤外自由電子レーザの長マクロパルス光陰極運転に向けた光陰極励起用レーザシステムのアップグレード
Upgrade of photocathode drive laser system for long macro-pulse photocathode operation of KU-FEL
 
○全 炳俊,大垣 英明(京都大学エネルギー理工学研究所)
○Heishun Zen, Hideaki Ohgaki (IAE, Kyoto Univ.)
 
2018年度より、光・量子飛躍フラグシッププログラム(Q-LEAP)、基礎基盤研究課題として、中赤外自由電子レーザ(FEL)で駆動する高繰り返し高次高調波アト秒光源の実現を目指し、量研、日大、KEK、京大エネ研のチームで研究開発を開始した。京大エネ研では、過去に既設熱陰極高周波電子銃の陰極を紫外レーザで駆動し、光陰極運転を行う事で、電子ビームのバンチ電荷を3倍に増加させると共に、FELのミクロパルスエネルギーを6.5倍に増強する事に成功している。この際、電子ビームのマクロパルス長は光陰極励起用レーザの性能により、4μsに制限されていた。FELのミクロパルスエネルギーをさらに増大させるため、既設の光陰極励起用レーザーシステムに増幅器モジュールを1台追加するアップグレードを行った。これにより、電荷量を保ったままマクロパルス長を8μsまで伸ばす事が可能となる。 本研究は文部科学省の光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)によるものである。