THPI021  電子加速器  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
ラージグレインニオブ材の液体ヘリウム温度下での引張強度
Tensile strength of large grain niobium at liquid helium temperature
 
○江並 和宏,菅野 未知央,田中 賢一,寺島 昭男,中本 建志,山中 将(高エネ研)
○Kazuhiro Enami, Michinaka Sugano, Kenichi Tanaka, Akio Terashima, Tatsushi Nakamoto, Masashi Yamanaka (KEK)
 
ILC計画ではコストの削減が重要な課題となっている.KEKにおけるコスト削減の一環として,ラージグレイン(LG)ニオブを主材料とした超伝導加速空洞の開発を行っている.LGニオブは,鍛造・圧延の工程をスキップしてインゴットを直接スライスしたもので,現在使用されているファイングレイン(FG)ニオブと比べて材料の製造コストが低減できる.LGニオブ製空洞の強度計算のためには,液体ヘリウム温度での材料特性が必要となる.そこで,液体ヘリウム中で金属材料の引張試験を行う装置を開発し,LGニオブの引張強度の測定を行った.