THPI014  光源加速器  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
Genesisを用いたcERLによる中赤外自由電子レーザー光の数値解析
Numerical analysis of MIR Laser right from cERL-FEL by using Genesis code
 
○坂本 文人(秋田工業高等専門学校),加藤 龍好(高エネルギー加速器研究機構),羽島 良一(量子科学技術研究開発機構)
○Fumito Sakamoto (National Institute of Technology, Akita College), Ryukou Kato (KEK), Ryoichi Hajima (QST)
 
KEKにおいてcERLをベースとした中赤外SASE型自由電子レーザーの検討・開発が進められている。現状のcERLによって生成される電子ビームのパラメータを用いてGenesisによるFEL発振のシミュレーションを行ったところ,アンジュレーター中においてレーザー光が拡がり,真空ダクトと干渉する程成長することが判明した。Genesisにおけるレーザー光の計算においては,真空ダクト境界における光の反射および吸収の効果が考慮されておらず,実際に観測されるレーザー光出力に影響が出る懸念がある。そこで,新たにGenesisにおいて光の放射場を導波管モードに展開し,真空ダクト境界面での境界条件を取り入れることにより,真空ダクトにおける光の反射・吸収を考慮したコードの開発を検討した。本発表では,導波管モードへの放射場の展開理論をまとめ,境界条件を考慮した場合としない場合との比較を報告する。