THPH036  電磁石と電源  8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
水冷式アルミヒートシンクのガルバニック腐食試験
Galvanic corrosion test of water cooled aluminum heatsink
 
○三浦 一喜,石井 恒次,栗本 佳典,下川 哲司(高エネ研),佐川 隆(ユニバーサルエンジニアリング),森田 裕一(高エネ研)
○Kazuki Miura, Koji Ishii, Yoshinori Kurimoto, Tetsushi Shimogawa (KEK), Ryu Sagawa (Universal Engineering), Yuichi Morita (KEK)
 
J-PARCでは将来計画であるビーム大強度化のために、主リングの運転周期を2.5秒から1.3秒へと速める高繰り返し化を実現することが求められており、その計画の一部として主電磁石用新電源の開発が進められている。この新電源の構成要素として、IGBTを冷却するための水冷式ヒートシンクが含まれる。この水冷式ヒートシンクは現行電源では銅製ヒートシンクが採用されてきたが、新電源においては製造時のコストカットを目的としてアルミ製ヒートシンクを採用している。アルミ製ヒートシンクの採用における懸念として、銅管を用いた既存機器を由来とする銅成分を含んだ冷却水が、アルミ製ヒートシンクに対してガルバニック腐食を引き起こす可能性が存在する。そこで今回我々は実使用環境および高負荷環境の冷却水において、アルミ製ヒートシンクサンプルを用いてガルバニック腐食評価試験を実施した。本報告では、試験を実施したヒートシンクサンプルを切断して流路を露出させ、冷却水流路表面の状態を分析した結果を報告する。