THPH026  加速器土木  8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
蓄積リング運転モードに依存した電子損失時中性子線量の経時変化測定
Neutron dose measurements in time series at electron loss depending on the operation mode of storage ring
 
○成山 展照(高輝度光科学研究センター)
○Nobuteru Nariyama (JASRI)
 
ビームロスの情報は、加速器運転上および放射線安全上、重要である。SPring-8蓄積リングには現在、8通りの運転モードがある。バンチのフィリングパターンが異なり寿命も異なるため、電子損失の程度も異なる。そこで、SPring-8蓄積リングにて、バッテリー動作の電子式中性子線量計を用いて、電子損失時に発生する中性子線量を時系列により測定し、運転モードによる違いについて調べた。測定は、2016年4月~2018年12月の期間に行った。線量計を設置した場所は、ID47(入射点近傍上流)上付近の収納部天井であり、常時立ち入り可能な管理区域内である。線量計には、Mirion Technology社のDMC3000(中性子モジュール付き)を用いた。単四乾電池使用により、連続2000時間動作するため、1サイクル期間、設置した後、蓄積された時系列データをコンピューターに取り込んだ。ID47天井にて測定を行うと、運転モード切り替え時に中性子線量率が明らかに変化することが示された。