THPH009  高周波源  8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
STF2加速器での安定なビーム運転のためのRF出力分配系の構築
Construction of RF Power Distribution System for Stable Beam Operation for STF2 Accelerator at KEK
 
○堤 和昌,石本 和也,沼田 直人(NAT),明本 光生,荒川 大,片桐 広明,川村 真人,チュウ フェン,中島 啓光,松本 利広,三浦 孝子,江木 昌史(KEK)
○Kazuyoshi Tsutsumi, Kazuya Ishimoto, Naoto Numata (NAT), Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Masato Kawamura, Feng Qiu, Hiromitsu Nakajima, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura, Masato Egi (KEK)
 
KEKの超伝導RF試験施設(STF)では、国際リニアコライダー(ILC)の実現に向けて超伝導空洞を用いた線形加速器(STF2加速器)の開発を進めている。STF2加速器は3台の高周波源を持ち、各々がRF電子銃、2台の超伝導空洞、8台の超伝導空洞へマイクロ波(運転周波数1.3GHz,繰り返し 5Hz、RFパルス幅1~1.65 ms)を供給する構成となっている。2019年2月から3月にかけて、初めてビーム加速試験が行われた。安定な高周波源やビーム運転に向けて、導波管内放電や反射RFにより引き起こされるビーム運転への悪影響を抑えるための分配系やモニター系、インターロックの構築を行った。また、ビーム運転のために各高周波源のRF出力分配系のパワー分配や移相量の調整を行った。  本報告では、STF2加速器のRF出力分配系について報告を行う。