THPH008  高周波源  8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
3.3kV-SiC-MOSFETを使用したILC用MARXモジュレータの評価試験
Evaluation test of MARX modulator for ILC using 3.3kV-SiC-MOSFET
 
○澤村 陽,徳地 明(株式会社パスルパワー技術研究所),明本 光生,中島 啓光,川村 真人(高エネルギー加速器研究機構),坂本 邦博(産業技術総合研究所、先進パワーエレクトロニクス研究センター)
○Yo Sawamura, Akira Tokuchi (PPJ), Mitsuo Akemoto, Hiromitsu Nakajima, Masato Kawamura (KEK), Kunihiro Sakamoto (AIST,ADPERC)
 
ILC(国際リニアコライダー)は、計画は、全長約30kmの直線加速器で、現在達成しうる最高エネルギーで電子と陽電子の衝突実験を行う計画。 ILC計画の主線形加速器にはマルチビームクライストロンシステムが搭載される。超伝導加速空洞に加速電場を生成するためのRF電力は、マルチビームクライストロンとそれを駆動するクライストロン電源で構成される。 クライストロン電源はマルクス変調器と呼ばれ、120kV 140A 1.9msのパルス電圧を発生し、マルチビームクライストロンのカソードに供給する。 小型、低コスト、高信頼性が要求される。 試作電源のSiC MOS-FETとSiCダイオードは2.4kVの耐圧が必要であり、1.2kVの耐圧の2つの素子を直列に接続して構成している。 本研究では信頼性をさらに向上させるために、3.3kV-SiC-MOSFETを使用している。今回は連続運転でのデバイス温度評価も実施し、ILC用MARXモジュレータの評価試験について報告する。 この研究の一部は、つくばパワーエレクトロニクスコンステレーション(TPEC)の共同研究プロジェクトの下で実施されている。