THPH006  加速器制御  8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
光ファイバーによる高電位高速電気信号測定システムの開発
Development of measurements system for high-speed electric signals on high-voltage potential by optical fiber
 
○中山 響介((株)パルスパワー技術研究所)
○Kyosuke Nakayama (Pulsed Power Japan Lab.)
 
加速器用電源システムでは、イオン源電源、電子銃電源、クライストロン電源、真空管電源など高電位に浮いた環境下で微小電気信号を測定する必要がある場合が多い。しかし、電気信号のままでは高電圧の絶縁を確保して信号を測定することが困難であり、2本の高電圧プローブにより差動測定しても2本のプローブの特性差により正確に測定することは難しい。我々は、このような用途で使用することを目的に、高電位側に設置した高速AD変換基板でアナログ電気信号をデジタル光信号に変換し、絶縁性の良い光ファイバーで接地電位側に設置した高速DA変換基板に送信後、再度アナログ信号に復元する小型で高速な測定システムを開発した。入出力は±10 V内で可変、入力帯域幅はDC~300 kHz(振幅減衰最大-1 dB)、分解能は12 bit、サンプリング周波数は3.57 MHzである。