THPH005  加速器制御  8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
SuperKEKBにおけるZabbixを用いた監視システムの構築
Monitoring system with Zabbix at SuperKEKB
 
○佐々木 信哉,中村 達郎(KEK),廣瀬 雅哉(関東情報サービス)
○Shinya Sasaki, Tatsuro Nakamura (KEK), Masaya Hirose (Kanto Information Service)
 
加速器制御に用いている計算機やネットワークスイッチなどの機器の状態を監視することは、加速器を安定して運転するために重要なことである。SuperKEKBでは、これまでCactiを利用して機器の監視を行ってきたが、100台を超える機器の管理・可視化を行うことが困難になっていた。そのため、より効率的な監視システムの構築を目指してZabbixを導入した。Zabbixのテンプレートやディスカバリなどの機能によって、監視する機器を効率的に管理出来るようになったほか、障害発生時にはアラートをメールで送信し、管理者が速やかに状況を把握することが可能になった。Zabbixで収集したデータの可視化にはGrafanaを採用し、システム全体の状況がより理解しやすく出来るようにしている。また、EPICSレコードの値をZabbixに送信して監視を行うためのChannel Access クライアントを開発し、ZabbixによってEPICSレコードの値を監視することが可能になった。SuperKEKBでは、IOCのCPU使用率やChannel Accessの接続数などをこのシステムによって監視している。本稿では、構築した監視システムの詳細と利用状況に関して報告する。