THOI06  加速器制御  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホール 11:30-11:50
SuperKEKB加速器の制御システム
Control system for SuperKEKB accelerator
 
○杉村 仁志,中村 達郎,梶 裕志,佐々木 信哉,小田切 淳一,秋山 篤美,内藤 孝(KEK加速器),中村 卓也,吉井 兼治(三菱電機SC),芳藤 直樹,飯塚 祐一(東日本技術研究所),廣瀬 雅哉,浅野 和哉(関東情報サービス)
○Hitoshi Sugimura, Tatsuro Nakamura, Hiroshi Kaji, Shinya Sasaki, Junichi Odagiri, Atsuyoshi Akiyama, Takashi Naitou (KEK Acc), Takuya Nakamura, Kenji Yoshii (Mitsubishi SC), Naoki Yoshifuji, Yuuichi Iitsuka (EJIT), Masaya Hirose, Kazuya Asano (KIS)
 
SuperKEKB加速器では前身のKEKB加速器の制御系を継承し、EPICSを用いたネットワーク分散型の制御システムを利用している。主にVMEやPLCなどといったフロントエンド機器を加速器内各所に設置し、IOCとして用いることで制御対象の機器を制御する。一方で運転パネル(OPI)はPythonやSADといったスクリプト言語を用いて、サーバー計算機上でプログラムを実行したり、CSSを用いて運転端末から操作するような運用も行っている。 データの保存にはKEKBLogを用いた独自のアーカイブを行いつつ、EPICSコミュニティに普及が広がっているArchiverApplienceの開発も進めている。 また、タイミング制御ではMRF社製のイベントシステムを用い、タイミングに識別子を付けることで数多くの設定パラメータによる運転ができるようになった。繰り返し50Hzで次のショットの入射バケットのタイミングを即座に計算し、その情報を設定する必要があるため、リフレクティブメモリを利用し、メモリの共有化を行うことで高速制御が可能となった。