THOH06  電磁石と電源②  8月1日 百周年時計台記念館 百周年記念ホール 11:30-11:50
J-PARC 3-50BT B15D電磁石の層間短絡
Layer short on B15D magnet in J-PARC 3-50BT line
 
○白形 政司,高野 淳平,森田 裕一,下川 哲司,三浦 一喜,吉井 正人,外山 毅,岡村 勝也,仁木 和昭,石井 恒次,芝田 達伸,五十嵐 進,佐藤 洋一,山本 昇,上窪田 紀彦,山田 秀衛,木村 琢郎,佐藤 健一,冨澤 正人,武藤 亮太郎,久保田 親,松本 教之(高エ研)
○Masashi Shirakata, Junpei Takano, Yuichi Morita, Tetsushi Shimogawa, Kazuki Miura, Masahito Yoshii, Takeshi Toyama, Katsuya Okamura, Kazuaki Niki, Koji Ishii, Tatsunobu Shibata, Susumu Igarashi, Yoichi Sato, Noboru Yamamoto, Norihiko Kamikubota, Shuei Yamada, Takuro Kimura, Kenichi Sato, Masahito Tomizawa, Ryotaro Muto, Chikashi Kubota, Noriyuki Matsumoto (KEK/J-PARC)
 
2019年3月、茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設J-PARCの大小二つのシンクロトロン間でビームを輸送する3-50BTラインにおいて、突如軌道がずれ始める現象が観測された。軌道の動きからBTライン上流部にあるB15D偏向電磁石の曲げ角が減少している可能性が高いことが判明したが、電源電流のモニター値に異常が無いにもかかわらずB15D電磁石の磁場が0.2%程度減少していると考えられ、電磁石本体の層間短絡が疑われた。ビーム軌道の記録からこの変化が瞬間的なものではなく数分間にわたってゆっくりと起こっていた事実も、層間短絡を示唆している。ここでは軌道変位の原因究明のために電源および電磁石に対して実施した各種調査とその結果、応急処置の内容、ビーム運転を継続するために採った各種安全対策などを報告する。電磁石の故障において外観に異常が見られない場合、不具合の正確な場所と原因を特定するのは困難であるが、コイルの口出し部が何カ所もあるようなタイプのものでは、口出し部単位で電圧等の測定が出来るため、不具合箇所の切り分けが可能である。結果的には、応急処置を行ってもB15D電磁石は三週間の延命にとどまったが、処置後の運転状況について、モニタリングと経過を紹介する。