SAOHK05  企画セッション  8月3日 百周年時計台記念館 百周年記念ホール 11:50-12:10
中性子利用研究の現状
Current status of neutron application study
 
○篠原 武尚(原子力機構J-PARC)
○Takenao Shinohara (JAEA/J-PARC)
 
中性子線を利用した研究において、これまでは研究用原子炉がその中心的役割を果たしてきたが、大強度の加速器中性子源の実現により、世界的にも中性子利用研究環境が加速器施設にシフトしつつある。国内においては小型加速器中性子源の建設が進むことで、より一層の中性子利用研究やユーザー層の拡大に繋がることが期待され、その普及が強く望まれており、大型施設と小型施設の連携が中性子利用研究の発展に大きく貢献すると考えられている。  現在、J-PARCの物質・科学研究施設には21台の中性子実験装置がユーザー利用を開始しており、物質・材料科学研究、基礎物理研究、産業利用等において幅広く活用されている。本講演ではJ-PARCでの中性子利用研究の現状について紹介し、加速器中性子源の活用について述べる。