SAOHK02  企画セッション  8月3日 百周年時計台記念館 百周年記念ホール 10:50-11:10
小型加速器中性子源の現状と今後に向けて
Present Status and Future of Compact Accelerator-driven Neutron Sources
 
○広田 克也(大阪大学)
○Katsuya Hirota (Osaka University)
 
中性子ビームの利用はこれまでの研究用原子炉やJ-PARCなどの大型加速器を用いた中性子利用だけでなく、50MeV程度以下の小型の加速器を用いた中性子利用が展開されつつある。主な利用は中性子散乱などを利用した物性(学術)目的、癌治療などの医療目的、半導体素子の放射線耐性(ソフトエラー)計測などである。特に近年になって計測機器の高感度化に伴って研究・計測目的での小型加速器中性子源の利用が広まってきている。それぞれの目的に応じて利用する中性子のエネルギーや時間構造が異なるため、中性子発生に利用する加速器においてもそれぞれの利用に応じた加速器を選択する必要がある。本講演ではこうした日本や世界での小型加速器中性子源の現状や、施設間ネットワーク構想などに関しての紹介を行う。