IPPH005  萌芽的加速器技術の提案  7月31日・8月1日・2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 12:28-12:30(WE_SO)13:30-15:30(WE/TH)10:50-12:50(FR)
低放射化材料であるチタン製の真空チェンバーを真空ポンプとして用いる手法の開発
Development of the new method to utilize the titanium vacuum chamber as a vacuum pump
 
○神谷 潤一郎(原子力機構/J-PARC),引地 裕輔(日本アドバンストテクノロジー),和田 薫(東京電子)
○Junichiro Kamiya (JAEA/J-PARC), Yusuke Hikichi (NAT), Kaoru Wada (TOEL)
 
CERNで開発されたNEGコーティングは、ビームパイプ表面に気体分子を吸着する性能を持つゲッター材をコーティングすることでビームパイプそのものを真空ポンプとして活用できる画期的な手法であり、近年他の加速器での利用が広がっている。一方、J-PARC では低放射化材料であるチタンをビームパイプの材料として用いている。チタンは気体分子を吸着するゲッター材である。しかしながら、通常チタン表面は酸化膜に覆われておりゲッター機能はない。この酸化膜をいずれかの方法で除去できればNEGコーティング同様にビームパイプ自身を真空ポンプとして活用できると考えた。酸化膜除去の手法としてスパッタリングを候補とし開発実験を行っている。本会では、チタン製真空容器をビームパイプとして利用するアイデア、開発装置、および開発状況について報告する。