FSPI021  施設現状報告ポスター2  7月31日・8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
UVSORの現状2019
Status of UVSOR-III in 2019
 
○藤本 將輝,山崎 潤一郎,林 憲志,手島 史綱,水口 あき(分子研UVSOR),加藤 政博(分子研UVSOR, 広島大HiSOR)
○Masaki Fujimoto, Junichiro Yamazaki, Keinji Hayashi, Fumitsuna Teshima, Aki Minakuchi (UVSOR, IMS), Masahiro Katoh (UVSOR, IMS and HiSOR, Hiroshima Univ.)
 
分子科学研究所の放射光用蓄積リングUVSOR-IIIの現状と加速器および光源開発状況を報告する。UVSORは1983年のファーストライト以降、高度化を目的とした2度にわたる大規模改修を行い、現在、電子エネルギー750MeV、電流値300mAでのトップアップ運転を行っている。UVSORでは6基のアンジュレータを主軸とした計14本のビームラインが稼働しており、高度化に伴いエミッタンスが17nm-radまで抑えられたことにより真空紫外から軟X線領域の高輝度光が供給可能である。2018年度は200件を超える利用課題が採択されており、ユーザー数は延べ1300人ほどであった。一方、マシン各部で冷却水漏れなどの老朽化によるトラブルが多発しており、対策に追われている。光源開発研究は、引き続き放射光による光渦やベクトルビームの発生とその利用法開拓が他研究機関との共同研究のもと行われている。また、LCSガンマ線の発生を目的としたビーム同期レーザーの入射系の整備を進めており、2018年度よりガンマ線ビーム利用を開始した。