FSPI017  施設現状報告ポスター2  7月31日・8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
放医研サイクロトロン施設の現状報告
Status report of NIRS cyclotron facility
 
○北條 悟,涌井 崇志,片桐 健,杉浦 彰則,宮原 信幸(量研機構 放医研),岡田 高典,立川 裕士(加速器エンジニアリング株式会社),白井 敏之(量研機構 放医研)
○Satoru Hojo, Takashi Wakui, Ken Katagiri, Akinori Sugiura, Nobuyuki Miyahara (QST NIRS), Takanori Okada, Yuji Tachikawa (AEC), Toshiyuki Shirai (QST NIRS)
 
量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(放医研)のサイクロトロン施設では、放射性同位元素の製造を主目的とした2台のサイクロトロンが稼働している。1台は、1974年に運転を開始したNIRS-930サイクロトロンで、もう1台は、1994年に運転を開始したPET診断用核種製造専用のHM-18サイクロトロンである。NIRS-930は、放射性同位元素の製造以外に物理実験や生物実験等にも利用されており、2018年度の総運転時間は1731時間であった。故障による停止時間は17時間で、その要因としては、主に電磁石電源や電力管用高圧電源の故障による停止があった。また、HM-18の総運転時間は1686時間であった。故障による停止時間は19時間で、その要因は内部イオン源から真空中への漏水によるものであった。 本発表では、放医研のサイクロトロン施設の利用状況や運転状況等について報告する。