FSPI005  施設現状報告ポスター2  7月31日・8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
ニュースバル放射光施設の現状
Present status of the NewSUBARU synchrotron light facility
 
橋本 智,庄司 善彦,宮本 修治(兵庫県立大 高度研),○皆川 康幸,鍛治本 和幸,濱田 洋輔(高輝度センター)
Satoshi Hashimoto, Yoshihiko Shoji, Shuji Miyamoto (LASTI, Univ. of Hyogo), ○Yasuyuki Minagawa, Kazuyuki Kajimoto, Yousuke Hamada (JASRI)
 
兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の運用する、ニュースバル放射光施設加速器の現状を報告する。本施設は、周長118mの電子蓄積リングと9本の放射光ビームラインで構成されている。入射電子ビームはSPing-8線形加速器から供給されており、1GeV/300mA±0.2mAのTopUp 運転、および週に1、2日は1.5GeV/350mAの加速/Decay運転を行なっている。2018年度の加速器の運転では大きなトラブルがいくつかあり、利用運転停止時間は例年より少し多い39時間程度になっている。トラブルの内容としては、逆偏向電磁石の補助電源の発振、バンプ電磁石のトラブル、RF信号系のトラブルが発生している。ニュースバル放射光施設は、建設から20年が経過し、故障する機器が多くなってきており、順次更新を行なっていく方向である。また、入射器を新設する予定であり、クライストロンを収納する建物は今年の4月に竣工している。加速器の性能改善として、チューンフィードバックシステムの開発やガンマ線ビームラインのための減速運転&ガンマ線計測自動化の開発が進行中である。