FRPI054  ハドロン加速器  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
J-PARCMRチタン静電セプタム
Titanium electrostatic septa in J-PARC MR
 
○新垣 良次,木村 琢郎,小松 雄哉(高エネルギー加速器研究機構),松村 秋彦(日本アドバンストテクノロジー),武藤 亮太郎,村杉 茂,岡村 勝也,白壁 義久,冨澤 正人,柳岡 栄一(高エネルギー加速器研究機構)
○Yoshitsugu Arakaki, Takuro Kimura, Yusuke Komatsu (High Energy Accelerator Reserch Organization), Akihiko Matsumura (NAT), Ryotaro Muto, Shigeru Murasugi, Katsuya Okamura, Yoshihisa Shirakabe, Masahito Tomizawa, Eiichi Yanaoka (High Energy Accelerator Reserch Organization)
 
J-PARCMRにおいて ハドロン実験施設に大強度陽子ビームを供給するため3次共鳴を用いた遅い取り出しが行われている。ビームを偏向し取り出すために2台の静電セプタムと10台のセプタム磁石が利用される。 前段の静電セプタムはビームロスが避けられないため 装置の放射化が問題となる。装置の放射化を低減するため 材質をSUS304からチタンに変え1号機チタン静電セプタム(Ti-ESS1)を2017年にインストールした。一時は高圧試験中電流のリークが発生し原因の調査に時間を要したが カソード電極を同じチタン製でも結晶粒界の目立たない電極に変え試験を実施した結果良好な結果が得られた。これまでに行ってきたチタン静電セプタムの開発の状況に関して報告する。