FRPI041  ビーム診断・ビーム制御  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
J-PARC MRのための16電極モニターの開発
Development of 16 electrodes beam-size monitors for J-PARC MR
 
○田島 正規,中家 剛(京大),外山 毅,小関 忠(高エネ研)
○Msanori Tajima, Tsuyoshi Nakaya (Kyoto Univ.), Takeshi Toyama, Tadashi Koseki (KEK)
 
16電極モニターとは、現在J-PARCにて開発中のビームサイズモニターである。J-PARC MRの既存のビームモニターとして、Flying Wire MonitorとIonization profile monitor(IPM)が存在する。これら二つは大強度ビームに対して、前者はワイヤーの破損、後者は電荷収集にサチュレーション効果といった問題がある。そこで、本モニターはJ-PARC 大強度ビームの非破壊型サイズ測定を目的に開発されている。さらに、RCSからMRの入射ミスマッチの低減によって、ビームパワーの増強及び各ニュートリノ検出器での観測イベントの増加を目指す。 2019年2月に行ったビームテストでは応急処置として既存のアナログフィルターを用いた。このため、陽子数6e+13[ppp]時の信号雑音比は40[dB]程度となり、IPMと同性能に達するための信号雑音比50[dB]に比べて低かった。この信号比を改善するため、新しいアナログフィルターの開発と信号処理アルゴリズムの見直しを行った。この内容に加えて、2019年8月にインストールする予定の2台目のワイヤーを用いた較正状況について報告する。