FRPI040  ビーム診断・ビーム制御  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
J-PARC MRにおける横方向イントラバンチ・フィードバック・システムの解析と高度化
Analysis and upgrade plan of the transverse intrabunch feedback system in the J-PARC
 
○外山 毅,岡田 雅之,小林 愛音(高エ研)
○Takeshi Toyama, Masashi Okada, Aine Kobayashi (KEK)
 
J-PARC MRでは、ビーム強度増強(約100kWを超える付近)とともに横方向インスタビリティによるビームロスが最大ビームパワーを制限するようになったため、2010年に横方向バンチ毎フィードバックを導入した。その後のビーム強度増強に伴い(約250kW前後)、再び横方向インスタビリティが問題となってきたため、2014年に横方向イントラバンチ・フィードバックを導入した。これにより、インスタビリティ抑制は大幅に改善したが、さらなるビーム強度増強により(約500kW前後)、再度横方向インスタビリティが最大ビームパワーの制限要因の一つとなってきている。今後、ニュートリノ実験のために1.3MW陽子ビームを安定に供給するためには、更なるビーム安定化が必要となる。(ビームパワーは主リングサイクルに反比例する。1.3MWへの増強は、主リングサイクル短縮のための電源増強を含んでいる)そのために、現在のフィードバックを使用・不使用時の、ビーム強度、バンチ数、クロマティシティと不安定性の関連性について議論する。そして今後のフィードバックの高度化の方策を提案する。